『サイトシーイング』は、1人ずつ代わりばんこにバスガイド役として、袋から引いたチケットの指示通りにバスを進めては、分岐点で進路を選び、ライバルの目的地を通らないように気をつけながら、自分に割り当てられた「秘密の目的地」を目指すゲームです。
パリ、ベルリン、ロンドンへーー。
みんなで、真っ赤なバスに乗り込んでサイトシーイング(名所巡り)に出かけましょう。
右へ左へ心地いいバスの揺れに身を任せながら、ヨーロッパやその周辺の国々をめぐる楽しい旅路。でも、気をつけて。実は、同じバスにのっているみんなは、それぞれカードで指示された自分だけの目的地に辿り着こうと考えているのです。
果たして、この旅の終わりに、いちばん旅行上手な1人としてたくさんのチケットやご褒美のスターを集めているのは誰でしょうか?
1人ずつ代わりばんこに、袋からバスチケットを1枚引いては、バスを進めていきます。 引いたバスチケットの種類によって「前方へ」「反転して」が矢印で指示されます。その指示に従って、バスを進めていきましょう。
これまでみんながバスを進めるのに使ったチケットの枚数だけ、バスは進みます。つまり、順番が進むごとにどんどん一度に進める数が増えていきます。
もし、途中で分岐点に差し掛かったら、バスを動かしている人が好きな方の道を選びましょう。
このとき、あらかじめ配られたカードに描かれている〈目的地の都市〉を意識しなければなりません。 もし、バスが自分の目的地に辿り着いたなら、ご褒美としてチケットを総取りできます。
しかし、もし、道中で誰か他の人の目的地を通ってしまったら、「そこでストップ!」と言われて、チケットはその人が総取りしてしまいます。
そうならないように、いままで誰がどの辺りを目指そうとしていたのか、もしくはどのあたりを避けようとしていたのかをよく考えて、慎重に行き先を決めていきましょう。
ときどき、袋から、自由に通行できる「周遊チケット」を引くことがあります。 この特別なチケットがでたら、とてもラッキー。 自分の目的地まで、何マス分でも好きなコースでバスを進められるのです。
しかしここでも、「そこでストップ!」と他の人に遮られてしまうとその人がチケットを総取りしてしまいます。 さらに、この周遊チケットでの移動中に目的地に辿り着いた人には、自分の番でも他の人の番でもご褒美として高得点のスター駒が与えられます。
はやる気持ちをぐっとおさえて、より慎重にコース選びを行ないましょう。
こうしてゲームを続けていき、全部で5回の周遊チケットが使われたらゲーム終了です。 各自が獲得したチケットと星型のコマを積み重ね、いちばん高くなった人が勝ちです。
他の人の選ぶルートからどこを目指しているのか推測して、できれば「自分だけ」が得点できるようにルートを選ぶドキドキ感がこの上ない魅力です。 いつ他の人の目的地を通ってしまい「降りまーす!」と宣言されるかわからない緊張感に、大人も思わず手に汗握ってしまいます。
また、カードには目的地となる各国の都市の豆知識が書かれていて、遊びながら観光気分が味わえるのもポイントです。
大人から子供まで幅広い年齢向けのゲームとしてたいへんおすすめです。
子供と一緒に遊ぶボードゲームのブランドとして最高のメーカーであるドイツ HABA社の2009年の名作です。 永らく絶版状態でしたが、すごろくやの名作ゲーム復刻プロジェクト「HABA名作ゲーム復刻シリーズ」として復刻されました。