『アールライバルズ』は、0〜7の強さを持つ人物カードを手札に、お互いに1枚ずつ出しては、その強さや固有の能力で勝負する対決をくり返し、先に4勝を目指す、2人用カードゲームです。
お互い同じ構成の0〜7のカードを、1枚ずつ秘密裏に選んでは「せーの」で開き、数値が大きいほうが1勝分の数値比べによる対決を繰り返します。
この対決では一度使った数値カードはもう使えないため、対決を繰り返すにつれて互いの手の内が分かっていきます。
カードには数値の他にそれぞれ固有の能力があり、これによって、基本的な数値比べの結果が変化していきます。
例えば、数値3の〈暗殺者〉と数値6の〈将軍〉では、「数値の強弱を反転させる」という暗殺者の効能により、暗殺者が勝者です。 将軍は負けてしまいますが、「次の対決に使うカードの数値が+2される」という能力は次の対決に影響を及ぼします。
このようにそれぞれの能力によって、数値の強弱が覆ったり、次の対決に補正がかかったり、対決の勝敗が左右されます。 この能力をうまく活かして、相手を出し抜きましょう。
様々な能力がある中でも〈姫〉の能力は特別です。
姫は、それまでの対決の成績にかかわらず、王子と対決すると即座にゲームに勝利します。
数値は1とほぼ最弱ですが、8枚のカードの中で最も大きな数値の王子を打ち破り、なおかつ逆転勝利を収めてしまう可能性すらあるカードなのです。
いつ王子が出されるのか、相手にいつ姫を出させるのか、相手の表情を伺いながら、ともすれば即決着がつきかねない緊張感にハラハラするのもこのゲームならではの魅力です。
こうして、対決を繰り返し、どちらかが先に4勝するか、姫で王子を討ち取ったらゲームは終了です。
それぞれのカードの特性を意識して、お互いの狙いを読み合う悩ましさと、それに対抗する戦略を考えるのが楽しいゲームです。
対決が進むにつれ使えないカードが増えていき、カードごとの有利不利が大きく変わるため、1枚1枚の強弱のみならず、それぞれの能力を使う順番や組み合わせといった、流れの「組み立て」を意識した戦術が重要になっていくのもポイントです。
短時間でじっくり楽しめる、大人向けとしてとてもおすすめです。
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