『シリアリアン(Cerealian)』は、お互いの確保した札を使い回すことを念頭に、色縛りで1枚ずつカードを選んで提出する数値比べの小勝負を繰り返し、その結果によって得点源となるカードを確保していくゲームです。
1人ずつ時計回りの順番でカードを1枚ずつ出しては数値を比べる小勝負を繰り返していきます。
カードを出すときには、1枚目と同じ色のカードを持っているなら必ず出さねばならないという〈色縛り〉のルールに従わなくてはなりません。全員が1枚ずつカードを出したら、それぞれの出したカードの強さに応じて〈今回の順位〉を確定します。いちばん強いのは、1枚目のカードと同じ色のうち、いちばん大きい数値のカード、いちばん弱いのは異なる色の中でより小さい数値のカードです。こうして確認した順位に従って、1人ずつ今回出されたカードのうち好きな1枚を選んで手元に回収していきます。
この回収したカードは得点源となりますが、1度集めたからといって必ずしも最後まで手元に持ち続けられるとは限りません。
カードを出すときに、もし、色縛りのルールに従って出せるカードが自分を含む誰かの回収したカードの中にあれば、手札の代わりにそれを出しても構いません。このように回収したカードが自分や誰かによって使われて、また場に出されてしまうこともあるのです。
こうして、手札を出したり、お互いの回収したカードを使い回したりして、カード提出→順位に応じてカードを選んで回収、を繰り返し、誰かが3枚目のカードを回収するか、手札が0枚になった人がいたら、そこで今回のラウンドが終了です。
回収したカードの枚数と数値が得点計算では重要です。
回収したカードがちょうど2枚で、それらの差がより大きい人から3点、2点、1点。また、回収したカードが2/3/4や7/8/9のように連番3枚だったら7点という大きな得点がもらえますが、ばらばらの3枚や1枚しか集められなかった人は0点です。
この得点計算を念頭に置きながら、お互いの回収状況を睨み、得点を阻止し合う駆け引きがこのゲームの悩ましくも面白いポイントです。
お互いの手元をジロジロ睨みながら、渡してはいけないカードはどれか、自分が獲得すべきカードはどれかと戦略をたてつつ、全員のカード提出結果の順位をコントロールする悩ましさが面白いゲームです。
数値比べの小勝負を繰り返すカードゲームのジャンルであるトリックテイキングゲームと呼ばれる本作ですが、その中でもかなり複雑なルールで、どうすればうまくいくのかを考えるのが難しいゲームになっています。
トリックテイキングゲームが好きな人、攻略が難しいゲームに挑戦してみたい人におすすめな大人向けのゲームです。
『シリアリアン(Cerealian)』は、小粒ながら新しく挑戦的なゲーム性が光る日本発の作品を世界に広めることを目指して立ち上げた、「MAMÉ WASABI(マメワサビ)」ブランドのゲームです。
海外でも楽しんでもらえるように日本語、英語併記のパッケージで、説明書も日/英をそれぞれ1部ずつ同梱しています。