『マダ』というゲームは、極めて簡単なゲームです。やれることはたったの2つ、手札からカードを出すか、山札からカードを引くか。それだけなのに、戦略性やドラマチックな展開が待っているハラハラドキドキのゲームです。
使うのは1から13までのいずれかの数字が書かれたカード。これを自分の番になったら、手札から1枚場に出すことができます、次に自分の番が回ってきたときには、前に出したカードと同じか、大きい数字のカードを出さなければいけません。これを前に出したカードの上に重ねて出します。
自分の順番の時には、手札を出す代わりに補充することもできます。山札からカードを1枚手札に加えます。ただし、手札は最大3枚、既に3枚ある時はひけません。そうやって、手札を出すか、補充するかを選んでやりくりし、自分が積み上げたカードの山の1番上の数字より小さい数のカードしか出せなくなってしまったら、その人が負けて一区切り、このワンセットをラウンドと呼びます。
ラウンドが終わると、負けた人以外のプレイヤーが得点をゲット。今まで積み上げてきたカードの山は全部捨てて、新しいラウンドが始まります。
これだけでは何の波乱もなく勝負が進みそうですが、もちろんそうは行きません。肝になっているのは、得点の計算方法です。誰かがカードを出すことができなくなって負けた時、他のプレイヤーは自分が場に出していったカードの山の1番上のカードを獲得。そこに書かれた数字がそのまま得点となります。
できるだけ小さい数字から出して、安全に勝とうと思うと、たくさんの得点は得られません。そろそろ勝負がつきそうだなという時には、思い切って大きな数字を出しに行きたくなりますが、負けるリスクが付きまといます。
しかも、ラウンドが終了すると、負けた人だけは好きな枚数の手札を捨てることができますが、他の人は、その時もっていた手札で次のラウンドを開始しなければいけません。つまり、大きな数字を出すのは危ないからといって手札にためておくと、勝利しても得点は少ないし、次のラウンドで手札に大きな数字を抱えて苦しい戦いを強いられることになるのです。
手堅く安全に勝ちにいくのか、どこかで大きな数字を出して勝負に出るのか、ラウンド終盤はいつもハラハラドキドキです。
さらに、場を大きくかき乱す特別なカードが3枚あります。1枚は「手のひらキツネザル」のカード。自分が積み上げてきたカードの山の1番上のカードを、1番下にしてしまうことができます。例えば、わざと大きな数字のカードを出して、ピンチを装っておいて、手のひらキツネザルのカードで元の数字に戻してしまう、なんて使い方ができますね。
次は「2枚のキツネザル」。自分が積み上げたカードの山と、誰か1人のカードの山を交換してしまうカードです。小さい数字の山と交換するのはもちろん、わざと大きな数字の山と交換して高得点を狙う使い方も。
そして最後に「サソリ」のカード。サソリのカードは引いたら手札を1枚捨てなくてはいけないカードです。大体の場合は、不要なカードを処分できるので、良い方向に働きますが、時にはとっておきのキツネザルを手放さなければいけない、なんてことも。
この特別な3枚のカードによって、さらに戦略性が増し、逆転劇も生まれやすくなります。
もう、手札もいっぱいだし、出せるカードもない、そんな時でも、まだ1つだけできることがあります。その名も「運試し」。自分の番になったら、全員のプレイヤーに聞こえる大きな声で「運試しをします!」と宣言して、カードを1枚ひきます。引いたカードは手札に加えることができず、自分が手札から出したのと同じように扱います。もし、出てきたカードの数字が小さくて出せなければ即座に負け!まさに運試し!
手札がいっぱいで出せるカードもない、そんな大ピンチの時に「2枚のキツネザル」が出たら、一気に逆転できることも。また、前のラウンドで勝つために、大きな数字のカード3枚抱えてしまった、というような場合は、最初っから運試しをしてもいいかもしれません。なんの数字が出るのかドキドキです。
運試しは、時に逆転を呼び、時に急展開を呼び、何のカードを引くのか、全員が固唾をのんで見守る、ゲームの華と言えるでしょう。
誰かが5回ラウンドを勝利したら、それまでに獲得したカードの数字を足して、1番大きかった人がチャンピオンです。最初は、小さい数字のカードから順番に手札から出していけばよさそうに思えるゲームですが、得点を稼ぐにはリスクをとる必要があることに気が付きます。
そこで周りが出しているカードの数字を見ながら計算して自分も大きな数字を出していくと、キツネザルやサソリが出てきて、思わぬ展開に。どうしようもなくなったプレイヤーが「運試しをします!」と宣言すれば、何のカードが出てくるか、全員の注目が集まります。
小さな子どもでも遊べるくらいカンタンで、戦略性と駆け引きがあり、そしてドラマティックな展開が待っている。気軽に誰とでも遊びやすいゲームなので、ぜひ遊んで「運試しをします!」と大きな声で宣言してみてください。
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