人間に潜む善悪の葛藤を描いた小説「ジキル博士とハイド氏」。「ジキルvsハイド」はこの小説をモチーフにした2人用ゲームです。
プレイヤーはジキルとハイドに分かれ、カードを1枚ずつ出す勝負を繰り返していきます。この戦いの仕組みがまさに「葛藤」で面白いんです。
ゲームは全3ラウンド。各ラウンドの準備では上のような構成のカードから10枚ずつ配ります。
さて、バトル開始。先手の相手が「赤の6」を出してきました。
自分も1枚カードを出しますが、「先手と同色があれば必ず出す」というルールがあります。そのためここでは「赤の3」を出すしかないわけです。
「6vs3」で相手の勝ち。勝ったプレイヤーが次の勝負も先手となります。
ここで相手が出してきたのは「赤の5」。
今回は手札に同色なしなのでどれを出してもオッケー。ここは「緑の2」を出すとしましょう。
数では「5vs2」ですが、各ラウンドでの勝負中「あとから出た色が強い」というルールがあります。色の強弱が優先判定なので、緑が勝ち。となるわけです。
ただこのゲーム、勝てばいいってわけじゃないんです……。
ともあれ勝負を続け、10回終わったら1ラウンド終了。この時点で2人の勝数を比べます。
今回は「7勝vs3勝」だったとします。勝数の差は4。場にはボードとコマがあり、差の分だけコマが進みます。こうした10回勝負を3ラウンドおこない、10マス目到達でハイドの勝ち、至らなければジキルの勝ちです。
つまり、ハイドは勝数の差が大きいほどよく、勝ちまくりor負けまくりを目指します。10勝や0勝ができたら、そのラウンド一発で勝ちです。
反対にジキルは差を少なくすることを目指します。5勝同士ならコマは進まず、最高の結果となります。
「不均衡を好む悪のハイド」と「均衡を求める善のジキル」が象徴されたルール。勝ちたいか負けたいか、状況の変化がまさに「葛藤」です。
さて、再びカードを10枚ずつ配って2ラウンド目。
カードは全25枚、配るのは10枚ずつ。残りの5枚は登場しません。相手の手札はある程度読めるけど完全ではない…という状況が読み合いの深みを増します。
また、ラウンド開始前にはラウンド番号と同じ枚数を相手と交換します。2ラウンド目なら2枚交換。今回の勝敗調整を見極め、出すカードを選びましょう。交換でお互いが少し透けて見え、読み合いの奥行きが広がります。
先行きを見通すのは複雑で、序盤はあいまいな読みで勝負となるかもしれません。しかし、進むにつれて読みが明確となり「だよね、そうなるよね、フフ、計画通り!」となったときは爽快です。
もちろん相手にそうされることもあって、「しまった!そうか!」と後悔するのも読み合いの面白さです。
緻密に手を読んで戦略を立てつつ、思惑が交差して意外なドラマが起きるのも盛り上がります。カード出しのルールをくぐり抜け、思惑を通す快感を味わえるのがおすすめポイント。ラウンド終了時には、「あのときこう読んだんだよ!」「それは見落としてたなー」など自然と話が弾むのも楽しいゲームです。
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