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連載:どうして、このゲームをつくったんですか?
ロクジゾー ロクジゾーさん

制約があるほうが、おもしろい

取材・文:オギユカ
公開日:2026年9月7日
制約があるほうが、おもしろい

「どうして、このゲームをつくったんですか?」は、ボードゲーム作家の方々がどのように考え、形にしていったのかを聞くインタビューシリーズです。第8弾では、「1〜32」までの数字カードだけで駆け引きが生まれるカードゲーム『32LDK』について、ボードゲーム制作ユニット・ロクジゾーのゲームデザイナーであるロクジゾーさんにお話を伺いました。

PROFILE
ロクジゾー
ロクジゾー
ロクジゾー
x.com/6jizoGames

1990年代後半からドイツゲーム・ユーロゲームに触れはじめる。中学生時代は郷土地理部で、『東海道五十三次』を題材にしたオリジナルのすごろくを制作していた。2017年3月、ゲームマーケット神戸で『ワイルドゴールド』を発表し、ボードゲーム制作ユニット・ロクジゾーとしてデビュー。以降『天才画家ボン』『ニンジャンホイ』『ラーテル』『32LDK』など、カードゲームを中心とした作品を発表し続けている。

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パッケージ:32LDK
3〜6
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INDEX
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原点は、部活のすごろくと『ニムト』の3年間
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原点は、部活のすごろくと『ニムト』の3年間

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  1. 「ロクジゾー」は2人組のボードゲーム制作ユニットであり、ゲームデザイナー・ロクジゾーさんの個人名でもあるんですよね。
ロクジゾー
はい、そうなんです。わかりづらいですよね(笑)。すみません。私がゲームデザインを担当して、相方がアートワークを手がけています。宣伝やイベント出展など、アートワーク以外はだいたい私が担当していますね。
  1. おふたりの出会いのきっかけは、なんだったんですか?
ロクジゾー
一緒に働いていた仕事仲間なんです。25年以上の付き合いですね。2017年、神戸のゲームマーケットが、ロクジゾーとしての最初の作品発表でした。
  1. ゲームデザインと、絵のデザイン、どちらを先につくっていますか?
ロクジゾー
基本的には、ゲームデザインを私が考えて、相方に見せてから絵の相談をする、という流れです。
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  1. ロクジゾーさんがゲームをつくりはじめたのは、ロクジゾーとしてデビューするよりずっと前のことだそうですね。
ロクジゾー
そうなんです。中学生のころ、郷土地理部という部活で、『東海道五十三次』のすごろくをつくったのが最初でした。先に着いたら勝ち、というわけではなくて、途中で観光をしたりおいしいものを食べたりして、満足度を上げていくというゲームでした。
  1. 1990年ごろのお話ですよね。当時としては、かなり先進的な発想だったのではないでしょうか。
ロクジゾー
今思えばそうかもしれません。当時は「おもしろいことならなんでもいい」という部活だったので、自由につくらせてもらえたんです。
  1. ボードゲームで遊ぶようになったきっかけは?
ロクジゾー
祖父がスナックをやっていたので、トランプや花札が家にたくさんありました。最初は祖父が遊んでいたトランプのソリティアを真似していましたね。トランプの本を買ってもらってからは片っ端から遊んでいました。
  1. では、いわゆる近代ボードゲームに出会ったのは?
ロクジゾー
社会人になった1999年に『カタン』と『ニムト』に出会いました。どちらも衝撃的にたのしかったです。特に『ニムト』はお気に入りで、昼休みに3年以上遊び続けました。さすがに飽きてくるので、自分でルールを追加したりもしていましたね。
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  1. 熱心に遊ばれていたんですね。ゲームはどこで手に入れていたんですか?
ロクジゾー
当時心斎橋にあった東急ハンズです。何か月かに一度はかならず見に行って、新しいゲームが入っていないかチェックしていました。でも、なかなか出てこない。それで、一度自分でゲームをつくってみたんです。
  1. それが、はじめて制作された作品『ニンジャンホイ』につながるわけですね。
ロクジゾー
はい。2004年ごろに原型をつくりました。ただ、当時は関西にボードゲームのマーケットイベントもない時代で、発表するという考え自体がなかったんです。仲間内でひっそりと遊んでいました。それでも、これは完璧なゲームだな、という手応えは当時からありましたね。
  1. そこからロクジゾーとしてデビューするまでには、長い空白があったと。
ロクジゾー
十数年のブランクです(笑)。相方から「絵を描いて発表する場所が欲しい、ロクジゾーさんならゲームをつくれるでしょう」といわれて、「じゃあつくろうか」となったのが2017年でした。初出展で知名度がないので、写真1枚でおもしろさが伝わるゲームを目指しました。そうして生まれたのが『ワイルドゴールド』です。素材を道具の形に並べると効果が得られるゲームで、目的は宝石集め。オノやツルハシなら宝石を採掘でき、ピストルや剣なら他のプレイヤーから宝石を奪える、という仕組みです。
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  1. そして、次の作品『天才画家ボン』につながっていくわけですね。
ロクジゾー
はい。2019年につくりました。今度もパッと見ておもしろそうだと思ってもらえるものにしたかったんです。加えて、アートワークを担当する相方が忙しかったので、できるだけ描く絵を少なくする必要がありました。そこで、遊ぶ人に絵を描いてもらえば、相方が絵を描く必要はないと思い、色カードで絵を描くゲームが生まれました。
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