ミステリが好きな私。
その割に、全く注意深くありません。
箱の裏側に書かれた「捜査」「事件」「解決」というようなキーワードに胸ときめかせていました。
『ウィスパーズ:名門大学に忍び寄る闇』というタイトルを見ても、「ふーん、キャンパスで起こる事件を解決するのね」と、タイトル前半の英語はほぼスルーの呑気っぷり。
しかし、このタイトルはこのゲームの本質(とルール)をずばり!言い表していたのです。
Whisperとは、ささやくという意味。
そう、これは「伝言」捜査ゲーム。
全8章からなるこの物語は、とある名門大学が舞台。4人プレイ専用ゲームなので、プレイヤーは犯罪を捜査する秘密組織の4人の捜査員として、名門大学で起きている謎を解明していきます。
流れはシンプル。
難易度に沿って8つの事件を解いていきます。
各々の事件の状況が説明されている「プロローグ」カード。
事件についての情報が書かれており、4人の捜査員それぞれに一枚ずつ付与される「手掛かり」カード。
「手掛かり」を耳打ちで共有し、集めた情報を元に真相解明のために出される質問に筆記で答え(つまりここが推理パート)、「解答」カードを読んで答え合わせ。4人合わせた正答率をもって協力度を診断する、という具合です。
さて、事件解明のために各々の手掛かりを共有していくわけですが・・・その方法は「耳打ち」。そう、ウィスパーです!
メモは許されないので、全て己の記憶力と伝達力が勝負。
これがどんなに怖いことかわかります?
手掛かりは極めて簡潔。
ごく短い文章だったり、図だったり。
ですが、これを口頭のみで伝えるって、
ものすごーーーーーーーーく難しい。
例えば、自分が今履いている靴について言葉だけで説明するって、難しくないですか? それを相手が暗記できるくらいの分量にまとめて、耳打ちで伝えないといけないわけです。
1事件ごとに耳打ちは4回するのですが、自分が知っている手掛かりは全部伝えなくてはいけません。
「知り得た情報」とは、「どの捜査員から聞いたか?」も含まれるので、同僚たちの名前も覚えないといけません。
油断すると自分の捜査員名すら忘れそうになるので、「手掛かり」カードに書かれた自分の名前を何度も見てしまう・・・。まだ何も始まっていないのに先が思いやられます。
もしも「耳打ちは距離感が近すぎるかも〜?」という場合は、このゲームのパッケージの蓋と箱をうまく使って耳隠しにしながら話したり、他の2人とはちょっと離れたところで伝えるといいかもしれません。
伝言は自分の情報を伝えるだけでなく、聞いたことも覚えなくてはいけません。そして次に誰かに伝える際は、伝えることが増えているのです!
2人分くらいが限界で、3人分になるともはや仲間の捜査員の名前も、最初に聞いたことも忘れつつあります。下手すると自分の情報しか言えないかも・・・じっとりと手に汗をかきます。
伝言については、脚色や意見はゆるされません。
やっていいのは、ただ「全ての情報」を耳打ちで伝えるのみ。その情報がもはや怪しいけど・・・
伝えられる側も、質問もメモも一切禁止。
唯一ゆるされているのは、「もう一度最初からお願いしますと言うこと」だけです。
「もう一度・・・お願いします」と言うたびに絶望。逆に、言われた時は、ああ、自分の伝え方がダメだったか・・・そしてもはやさっき伝えたことの何かしらを忘れている自分に気づくのです・・・。
全ての情報交換が終わり、集めた情報を元に推理していきます。
真相解明についての問いが出されるので、各々回答を紙に書いていきます。そして最後に真相解明。
自分が伝えたはずのことが違った情報として伝わっているのを知り愕然としたり、初耳の情報があって愕然としたり、己の推理力と情報の少なさに愕然としたり・・・することもあるかもしれません。秘密捜査員とはなんというスリリングな職業なのでしょうか笑
きちんと情報さえ揃えば、ちゃんと推理の余地がありつつも、謎自体はそこまで難しいものではありません。
では短期記憶がすぐれたプレイヤー、つまり若いプレイヤーがこのゲームに向いているかと言うと、そうとも言い切れません。
若いと記憶力がいい代わりに、伝えることにはそこまで長けていないケースがあるからです。深い・・・
(ちなみにこのゲームは12歳以上の4人プレイ専用です)
全部で8つの事件を解いていきますが、ストーリーは続いているので、少しずつプレイするのもいいかもしれません。
そして、この手のゲームは一度プレイするともうできないものですが、なんせ短期記憶に自信がないし、伝言のスキルを上げて再チャレンジ!というのもできそうな気がします。
さあ、とても怖い事件にチャレンジしましょう!笑
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