『バルバロッサ』は、各自の秘密のお題を元にして粘土で作られた作品群に対して、「はい」か「いいえ」で答えられる質問を重ねることで正体を当てて得点を競うゲームです。
お題はみんなが知っている物ならなんでも構いません。「カエル」「傘」「しゃちほこ」などなど。各自、2〜3個(人数による)分の秘密のお題を決めたら、「そう言われればやっと見える」くらいの曖昧さで粘土作品を作り、中央に集めたらゲームスタートです。
1人ずつ代わりばんこに、振ったサイコロの目に合わせて自分のコマを作品置き場の周りで周回させ、着いたタイルの指示に従って、作品を選んで質問したり、正体を当てたり、含む文字を訊いたりしていきます。
質問するときは、「握るところがありますか?」「食べものですか?」など、「はい」か「いいえ」で答えられるようなものでなければなりません。
また、正体当てのやりとりは、他の人に見えないよう、紙に書いて出題者に渡します。他の人が当たったとしても外れたとしても、どういった回答内容だったのか判らないのです。このため、誰しもが同じ回答で間違って苦笑する、といったことがよく起こります。
もし当たったら、棒をその作品に刺して、当てられたことを示し、得点ボードのコマを進めます。
そしてこのとき、当てられた作品の出題者にも得点が与えられます。ただし、ゲームの進行状況によってその得点は変化します。もし序盤や終盤で当てられると、「判り易すぎる/判り辛すぎる」と見なされて減点となってしまうのです。何度かの質問で、ほどよく当てられるような作品作りを心掛けましょう。
こうしてゲームを続けていき、正体を当てられた総数や誰かの得点が規定数に達したらゲーム終了。最後まで判ってもらえなかった作品の出題者に減点が与えられた上で、より高得点の人の勝ちです。
正体を当てようとしても、作品の色や形を見るとなぜか発想が偏ってしまい、質問をするたびに「そんなバカな!」というドツボにハマってしまいます。一方、すでに判っている人にとってはそれが可笑しくてたまりません。たくさんのヒントを得つつもまったく判らずにモヤの中をさ迷いながら、突然イナズマのように閃く答えに大興奮します。 抽象度を上下させて考えたり、論理的に絞り込んで思い込みを外すような思考を楽しめる大人向けとして超おすすめのゲームです。
この日本仕様の2013年版に含まれている粘土は、小麦粘土の一種で、ベタつかず練りやすいのですが、渇きやすいため取り扱いや保管には充分注意してください。
2006〜2011年にかけて不定期で行なっていた、クイズ形式の粘土当てバルバロッサの記事が過去にありますので、そちらもご覧ください。作品のあいまいさと質問回答ヒントの雰囲気が掴めるでしょう。ページの下の方(古い方)の記事から追ってみてください。