『ファウナ』は、カードとして1種類ずつ出題される、360種類の実在する動物に対して、生息地域や体重、体長などを推測してうまく当て、得点を稼いでいくゲームです。
カードによって360種類の動物のうち1枚が無作為に選ばれ、今回のお題となります。
動物のほとんどは、世界中の、見たこともないようなマイナーなものばかりです。カードの上半分、名前とイラストだけから、各自、「おそらく生息地はここだろう」「きっと体長はこのくらいかな?」などと推測します。
さあ、1人ずつ順番に、手持ちのコマから1個ずつ出して、ボード上で生息地と思われる地区のマスや、体重、体長、尻尾の長さのマスを抑えていきましょう。
1回の手番では1箇所のマスしか抑えられません。また、誰かが抑えてしまったマスにはもう置けませんので、自信があって高得点が狙えそうなマスや、他の人には置かれたくないマスをよく考えなければなりません。
答え合わせのとき、間違った場所に置かれたコマは没収されてしまい、次回から賭けたくても賭けられなくなってしまいます。コマがある程度置かれてきて、もう得点できるマスがなさそうなら、「パス」を宣言して賭けから降りましょう。
こうして、全員がパスしたら答え合わせです。カードの下半分を公開し、正解ぴったしのマスには高得点、正解の隣のマスには小得点が与えられます。
こうしてまた次の動物が出て…、とゲームを続けていき、誰かが規定の得点に達したらゲームは終了、最多得点者が優勝となります。
それなりに普通の動物知識があるがゆえに、未知の動物を見たときにも「たぶん…」と推測ができたり、ライバルが抑えた場所に不安を覚えたり、でも正解はぜんぜん違っていて「エ~ッ!!」と全員で驚愕したりと、とてもかんたんなルールで誰でもドラマチックに楽しめる、超おすすめのゲームです。
メーカーの対象年齢には「10歳以上」とありますが、体毛や形状などから世界地図上の生息地がある程度推測できないと面白みに欠けてしまいます。適性はせめて高校生以上くらいだと思われます。例えば「ジャングルにいそう」と思っても、そのジャングルが世界地図上のどこにあるのか判らなければただの当てずっぽうになってしまいます。
よく「動物を憶えてしまったら面白くなくなりますよね?」と質問されることが多いゲームですが、まったく心配はいりません。動物は360種類もいて、そのうち1回のゲームで使うのはせいぜい10数枚です。また、遊んでみると分かりますが、今の問題に集中すると直前の問題カードですらあまり覚えてはいませんので、カード内容を覚えてしまって楽しめなくなることはほぼ考えられないでしょう。
2013年1月に日本語版が発売になりました。ほとんどのテキストが日本語表記に置き換えられています。アルファベット表記は動物の学名と目/科のみです。
なお、本家ドイツ語版のみに付いている、設問動物の詳細が記された小冊子は付いていません。