『カヤナック』は、ボードに挟み込まれた白紙を〈氷〉として、その上で自分の白熊コマを動かし、周囲に実際に穴を空け、磁石の釣り針で下にいる魚を釣り上げては集めるゲームです。
舞台は北極の氷原。ゲームの箱の底には魚たち(大小の鉄の玉)が散らばっていて、蓋の氷原ボードにはA4サイズの白紙が〈氷〉として挟み込まれています。
この氷原の上で、1人ずつ代わりばんこに、サイコロの指示で自分の白熊コマを移動させたり、コマの周囲に釣竿のお尻部分を刺して穴を空けたり、空いた穴に磁石の釣り針を垂らして魚を釣ったりしていきます。
穴空けや魚釣りがコマの周囲に限定されていたり、サイコロのランダムな指示によって、まだ周囲に穴が空いていないのに魚釣りの指示が出たり、魚を釣りたいのに歩く指示が出たり、と、やりたい行動が一筋縄ではいかないのがポイントです。
こうして続けていき、先に15匹釣った人が現れたらゲーム終了。釣った魚の大小に応じた総合得点を数え、一番高い人が勝ちです。
より戦略性の高い上級ルールがあります。もう一つの青いサイコロを合わせて振ることで、移動や穴空け、魚釣りの量が増えたり、穴塞ぎチップや進入禁止区域チップを置いたり取り除いたりできるようになります。
さらに、この上級ルールでは、氷原の各18区画に最低1個ずつ穴が空けられてもゲームを終わらせられます。
これを利用して、もし得点が大きく先行しているのなら、移動と穴空けだけに専念して逃げきろうとする作戦が考えられます。しかし、ライバルたちはそれを穴塞ぎチップや進入禁止区域チップで阻止しようとするでしょう。
普段の生活では怒られるはずの、紙にグサリと穴を空けられる気持ち良さと、サイコロ指示でままならない選択肢の中で準備を進めてやっと魚が釣れたときのカタルシスが得られるとても楽しいゲームです。魚を釣り上げるアクションがメインだと誤解されがちですが、効率化やまだ釣っていない穴の把握など、さまざまな要素が誰にでもできる絶妙なバランスで複合的に込められています。子どもから大人まで、幅広い年齢層に超おすすめのゲームです。
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