『イチゴリラ』は、誰もが遊べるペア合わせのメモリーゲームに、同じ絵が2枚のペアだけではなく、3枚セットや5枚セットなどが加わり、例えば5枚セットなら5枚を全部見つけなければ取れないため、どれを狙うかが悩ましくて、人の間違いに期待が膨らんで盛り上がるゲームです。
同じ絵柄を揃えて獲得するゲームといえば、日本では、トランプで遊ぶ「神経衰弱」がよく遊ばれていますが、この「神経衰弱」は、「メモリーゲーム」風トランプ専用ゲームの名前です。
本来、「メモリーゲーム」は、「世界遺産」や「どうぶつ」など、魅力的なテーマに沿った12種類(24枚)くらいの絵柄がタイル状のカードになっていて、1人ずつ場の2枚をめくりながら、ペアを合わせて獲得し、たくさん集めるゲームです。 その多くが、さまざまなはっきりとした特徴がある楽しい絵柄がカードになっているため、普通に考えればかんたんに覚えていられそうなのに、ほどよく忘れて間違えてしまう適度な枚数に調整されています。
それゆえ、ヨーロッパでは、「ジグゾーパズル」のように老若男女を問わず楽しめるベーシックなファミリーゲームとして、たくさんの絵柄のメモリーゲームが発売されています。
元来、楽しいものであるはずの「メモリーゲーム」ですが、ほとんど日本では売られていることはありません。
その原因は、現代日本においては、この遊び方が先にトランプの「神経衰弱」として広まってしまったことにあります。 「神経衰弱」は、ご存知の通り、トランプの無味乾燥なマーク♡◇♤♧と番号だけの52枚もの膨大なカード枚数で、修行僧のように苦しみながら遊ぶゲームです。 この「神経衰弱」のほうが「メモリーゲーム」よりも先に広まってしまったため、日本では、名前のネガティブさも含めて「ああ、あのツラいやつね。」というイメージが浸透してしまいました。
つまり、「メモリーゲーム」と「神経衰弱」は、まったく「別物」と考えたほうがいいのです。
『イチゴリラ』は、その絵柄や枚数が絶妙な「メモリーゲーム」に、さらにひと工夫加えた、「進化したメモリーゲーム」です。
たいへん! ゴリラの兄弟が見つかりません。ここかな?あそこかな? 見つけようとすると、つぎつぎにサンタやヨット、まぎらわしい どろぼうやごくうも出てきます。同じものをそろえて見つけてあげられるでしょうか?
タイルが裏面になってちらばっています。 神経衰弱ゲームのように絵をめくって合わせていきましょう。
1人ずつ代わりばんこに、自分の番になったらタイルを選んでめくっていきます。
それぞれのタイルには、「にんじん」なら2枚、「サンタ」なら3枚、「ヨット」なら4枚と、同じ絵が全部で何枚あるかが書かれています。 もし、うまく連続して同じ絵柄だけをめくり続けて、書かれた枚数すべてを見つけられたなら、1枚1点としてすべてもらえます。 例えば、にんじんなら2枚見つければもらえますし、サンタなら3枚、ヨットなら4枚、と連続してめくれば、いっきに3点、4点をもらえる、というわけです。
途中で違うものをめくってしまったらハズレ。次の人の番です。 また、何かを揃えたとしても次の人の番です。
1人1回のチャンスだからこそ、小物を稼ぐのか、大物で勝負するのか、狙いを定めていきましょう。 枚数の多い絵柄は大量得点のチャンスですが、失敗すると次の順番の人にヒントをあげてしまうことにもなりかねません。
さらに、絵柄の種類には、ゴリラとごくう、サンタとどろぼうなど、まぎらわしいものが混ざっていますので注意しなければなりません。
こうしてゲームを続けていき、タイルを取り尽くしたらゲーム終了。 いちばん枚数を多く集めた人が勝ちです。
人が間違えるのをほくそ笑みながら「自分なら取れる!」という期待感が高まりつつも、けっきょく間違って他の人のアシストをしてしまったりと、さまざまなドラマが生まれて盛り上がります。
伝統的な絵合わせゲームに新しい仕組みを加えた、子供から大人まで幅広く、しかも対等に遊べる、自信をもっておすすめできる当店オリジナルのゲームです。
上級者用の拡張タイルが2種類、追加で入っています。
恥ずかしがりやで、見つかると次々に他のタイルと場所を入れ替えて逃げていく「おばけ」。 そして、にじ→サンタ→サンタ→サンタ→にじ、といった具合に、はさんでめくると一気に取れる「にじ」。
両方でも、どちらか片方でも、入れて遊べばさらに悩ましく、盛り上がることでしょう。