『穴掘りモグラ』は、ボードが重ねられた4階層を舞台に、自分のモグラコマたちを動かして、椅子取りゲームのように徐々に減っていく穴に入れ、下へ下への生き残りを競って、伝説の黄金シャベルを目指すゲームです。
まずは地表の層から始め、1人ずつ代わりばんこに、自分のモグラのどれかを選んで動かしては“穴に収まる”ことを狙っていきます。モグラを動かすにあたって、まずは手持ちのタイルを1枚めくり、そこに書かれた数字の通りに〈真っ直ぐ〉〈他コマを追い越せず〉〈ちょうどの歩数だけ〉交点をマス目にして進ませます。
うまくちょうどの歩数では穴に入れないかもしれませんが、タイル6枚の数字の構成が解ってくれば、次にどんな数字が来るかを予想して良い場所をキープできるかもしれません。
また〈他コマを追い越せず〉に進むということは、他の人の進路に割り込んで邪魔をすることも考えられるでしょう。
こうして〈タイルをめくる〉→〈モグラを1匹動かす〉を繰り返していき、すべての穴が埋まったら、その階層のボードを持ち上げて取り除きます。どの階層でも、穴の数よりもモグラの数の方が多いので、いくつかのモグラコマはボードごと取り除かれてしまいます。
無事に穴に収まることができたモグラは、次のステージに立っているはずです。さあ、さらに少なくなった穴を目指しましょう。「大きな交点」に着地することで得られる「連続手番」もうまく活用します。
最後の階層にはたった1つの穴が空いています。この穴にモグラを入れることができた人が、地中深くに眠る「伝説のゴールデンシャベル」を獲得して勝利します。
先々の見通しや、ライバルたちの状態や狙いをよく考えて立ち回ることでうまくやれるのが楽しい、戦略系ゲームの足掛かりとして最適な、家族向けとしてたいへんお薦めのゲームです。よほどの失敗をしない限りは、序盤で自分のモグラが全滅するようなことはありませんが、最終的な勝敗には実力が問われるバランスの良さも秀逸です。
モグラが徐々に淘汰されながら深く潜るたびに、集中力も自然と研ぎ澄まされることでしょう。