賢さ自慢のキウィズ族の王様は、家来に知識をひけらかすのが大好き。そして、そんな王様の機嫌を損ねないために、家来であるプレイヤーは、王様から出題されるクイズにわざと間違え続けなければなりません。ボードゲーム「キウィズの王様」は、まさにこのユニークな設定が織りなす、大人のためのスリル満点なクイズゲームです。
このゲームの最大の特徴は、一般的なクイズの「正解探し」ではなく、「唯一存在する正解を避け続ける」という逆転の発想にあります。ゲームボードに差し込まれた「○○は、」という主語カードと「△△である。」という述部カードの組み合わせによって、9つの「意外な正解」の問題がランダムに生成されます。これらの記述は、どれもが「いかにももっともらしくみえる」絶妙なクオリティで作成されています。
プレイヤーは2チームに分かれ、各チームの代表者が交互に、9つの選択肢に被せられた緑色のフタを1つずつ取り除いていきます。フタの下から茶色の面が見えればセーフ!その記述は間違いだったとわかり、ゲームは続行です。しかし、もし赤い面が現れてしまったら、それはアウト!の合図。その交点が示していたのが、たった1つだけ存在する「正しい記述」だったことを意味します。
「イギリス人は紅茶に親しんでいるから、ということは…?」といったように、プレイヤーはこれまでの人生で培ってきた知識や推察力を総動員して、「これではないはず!」という選択肢を絞り込んでいきます。しかし、選択肢が減っていくほど、唯一の正解にたどり着いてしまう=アウトのリスクも高まります。この緊張感こそが、「キウィズの王様」の最大の魅力です。
もしアウトを選んでしまうと、その問題で獲得した得点を全て失うだけでなく、マイナス3点というペナルティまで課せられます。そんな悲劇を避けるために、早めに「挑戦を止める」という選択肢も用意されています。攻めるか守るか、どこまで粘るかのスリル満点の駆け引きが、ゲームをさらに盛り上げます。
このゲームには、食べ物や日用品、著名人など、多岐にわたるジャンルの問題カードが全部で156枚も収録されています。各セットは主語と述部のカードを組み替えることで、それぞれ異なるクイズが出現する仕組み。そのため、何度も繰り返し遊んでも飽きることがなく、常に新鮮な気持ちで挑戦できます。
そして、そのどれもが、知識として正確に知らなくても、感覚的に「これは違うはず!」と判断しやすい絶妙な難易度に設定されているのがポイントです。よく知っているものが題材になっていても、正解が判明した時に「まさか!」と驚いてしまうような意外な事実も多く、一風変わった形式ながらも、クイズ本来の「へぇ!」という発見の面白さも兼ね備えています。
「キウィズの王様」は、ルール自体はシンプルでありながら、その中に凝縮された知恵とユーモア、そしてヒヤヒヤする緊張感は、まさに大人向け。大人が気軽に集まって、知識をひけらかし合ったり、推理の結果「どぼん!」になって大爆笑したりと、最高に盛り上がれること間違いなしです。
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