かつてドワーフ族と魔術師が、力を合わせて封印した“邪竜ファフニール”。その復活を受け、プレイヤーはドワーフ軍のエルヴァランド(指揮官)となり、酒場からドワーフをスカウトして「最強の師団」作りを目指します。
…と、ここまでの設定を読み「最終的に邪竜と戦うんだな!燃える!」とか思っていたんですが、邪竜とは戦いません。他のプレイヤー(指揮官)と競り合いながら、ドワーフをスカウトして最強の師団を作る“競りゲー”が、この「ニダヴェリア」なのです。
ドワーフをスカウトする酒場は「笑うゴブリン亭」「踊るドラゴン亭」「天馬楼」の3つ。プレイヤー数に合わせて、各酒場に3~5人のドワーフが並び、競りに勝ったプレイヤーから、好きなドワーフを自分の師団に組み込みます。必ず1人は師団に入れられますが、競り負けたプレイヤーは、残り物を押し付けられる仕組みです。
このスカウトを、山札が尽きるまで繰り返します。師団の編成は2世代にまたがって行い、今回は4人で遊んだので、3つの酒場×3回×2世代で計18回のスカウト機会がありました。
さっそく競りを開始します。競りには、0、2、3、4、5が書かれた5枚のコインから、それぞれの酒場で出すコインを裏向きに伏せてセットします。
これだけ見ると、数字が高い順に3枚しか使わないように思えますね? でも、0のコインを出すと「使わなかった2枚のコインの合計値」と同じコインを新たに得るという特典があります。
このときのゲームも、笑うゴブリン亭に同じ種類のカードが3枚出ていたので、筆者はここで0を出し、あえて使わなかった4と5のコインの合計値である9のコインを獲得しました。
高いコインを手に入れると、今後の競りで有利になりますし、コイン自体も最後の勝敗を決める「総合勇敢評価値」に加算されます。3枚のカードはどれを取っても同じ、つまり競り結果の2位以下は差がつかないので、ここでコインの育成を狙ったのです。
一方、対戦相手の1人は、1枚だけあった違う種類のカードを狙い、4を出してそれを獲得しました。このように、毎回、競りに勝つのを狙うのではなく、欲しいカードのときだけ高いコインを出し、ときに競りを放棄してコインを育てる駆け引きが「ニダヴェリア」の醍醐味なのです。
ドワーフには、戦士(赤)、狩人(緑)、鉱夫(黄色)、鍛冶職人(紫)、探検家(水色)の5種類があり、それぞれ勇敢評価値(得点)の計算方法が異なります。狩人や鍛冶職人は集めた枚数によって点数が飛躍的に上がるため、筆者はこの2種類を重点的に集めました。
では、それだけ集めていれば勝てるかというと、そう単純ではありません。酒場でスカウトするドワーフとは別に「英雄カード」が存在し、これは1枚で高得点を得られたり、ゲームを有利にする特殊能力を持っていたりします。
この英雄カードは、5つのクラスを1セットそろえると、1枚もらえます。筆者のように特定のクラスだけ集めていると、英雄カードを手に入れづらくなるわけです。実際、筆者は他のプレイヤーよりも遅く、2世代目まで入ってようやく1枚手に入れました。
しかし、このとき獲得した「預言者ウリン」は非常に強力でした。もらえる勇敢評価値こそ9点と少なめですが、特殊能力で競りのときにコインをセットせず、他のプレイヤーの競りの額を見てから、未使用のコインを出せるようになります。
この「コイン後出し」は競りを恐ろしいほど有利にし、他のプレイヤーから「なにそれズルい」と抗議を受けるほどでした。
このほかに筆者のおすすめ英雄は、2枚以上集めると飛躍的に勇敢評価値がアップする兄弟の英雄です。他の英雄を獲得する余裕はなくなりますが、3枚集められればほぼ勝利を確実にできるでしょう。
このゲームは得点計算が複雑なので、マニュアルでも推奨されている公式のスマホアプリ利用がおすすめです。最後の盤面の獲得カードや所持コインをすべて入力すると、自動で総合勇敢評価値を算出し、順位が高い順に並べてくれます。
筆者はP1で198点を取って勝利しました。成績を見ると、鍛冶職人を重ねたことによる加点とコインによる加点が大きかったようです。2位のプレイヤーは戦士、鉱夫による加点が大きく、得点差も13点しかないので、もし他でさらに加点できていたら、逆転されていたかもしれません。
遊んだ時間は、ゲームの説明込みで約2時間。慣れれば1時間ちょっとで終わるのではないでしょうか。
競りがメインとなるだけに、コインの育成も踏まえた「プレイヤー同士の駆け引き」がアツいゲームです。「あのドワーフが絶対に欲しい」と手持ちの最大コインを出しても、競り負けて不本意なカードを取らされることもよくあります。カードの獲得に一喜一憂し、軍団編成に頭を悩ませるのが最高におもしろいと感じました。適度に運要素もありつつ、駆け引きを楽しみたい方におすすめです!
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