『モンスターカフェ』は、各自の手元にあるモンスターカードが、その種類ごとに〈得点源〉〈得点獲得権の票〉〈特殊効果〉の3要素を合わせ持っていることを踏まえて、誰かの1枚を使用し、中央に累積して得点源化していきながら、決算時にそれらを誰が何票で獲得するのかの読み合いと駆け引きを行なうゲームです。
5種類10枚ずつのモンスターカードを使って遊びます。 各自、ランダムに配られた10枚の中から、〈公開する〉7枚と〈秘密に伏せる〉3枚を分けて手元に並べたらゲーム開始です。
1人ずつ代わりばんこに、自分かライバルの公開カードから1枚選んで、中央にモンスター種別の列を作っていきます。 この列の枚数が、モンスターごとの〈得点源〉です。
これを繰り返していき、ラウンド決算が起こったとき、各自の手元に残ったカードが、この中央の累積得点を獲得できるかどうかを決める〈得点獲得権の票数〉として機能します。 表向きのカードは1票、裏向きのカードは2票として、それぞれのモンスターの分を数えていき、モンスターごとに最多票の人が中央列の枚数得点を獲得します。
このことから、「誰のどのモンスターカードを得点化すると全体的な票数の力関係はどうなる」、また「各自の選び方をヒントに伏せられたカードは何か」を見定めた上で、都度の1枚を選ばなければなりません。
さらに、それぞれのモンスターカードは、選ばれて中央列に蓄積されるたびに、その種類に応じて〈公開カードと伏せたカードを入れ替える〉〈タイブレイク(同点時優先権)を得る〉〈指定カードをロックする〉といった特殊な効果が発動します。
これらの特殊効果をうまく使うことで、獲得権の票数を調節したり、おいしいボーナス得点をたくさん稼いだりして、駆け引きを有利に進めましょう。
そして、実はモンスターカードは全12種類あり、ゲームを遊ぶたびに毎回5種類を選んで組み合わせます。 どれも強力かつクセのある能力ばかりで、組み合わせに応じた戦略の変化を楽しめるでしょう。
なお、説明書には、難易度別18セット分のお勧めの組み合わせが掲載されています。
これを繰り返していき、全員の手元のカードが6枚まで減ったら、ラウンド決算です。 モンスターごとの最多票者が得点を獲得し、これで1ラウンド終了です。 また新しいラウンドを行ない、計2ラウンドの総合得点がいちばん高かった人が勝ちです。
ライバルたちが選ぶカードをよく観察して、伏せたカードの内容と狙いを予想しながら、手元のカードを調節したり、得点化すべきカードを見定める駆け引きが楽しいゲームです。 これまでのゲームには無かった戦略の組み立てを要求される、独特の駆け引きが魅力です。 読み合いによる票数調整を完璧にしたつもりが、わずかな手元の票差で負けてしまったり、といった駆け引きが盛り上がります。
また、モンスターカードの組み合わせは膨大になるため、その組み合わせに応じて、何度遊んでも攻略を探る新鮮さが味わえるでしょう。
短時間でじっくり楽しめる大人向けとしてかなりおすすめです。
実際に遊んでいる様子を見ながら、ゲームの流れや魅力ポイントをじっくりわかりやすく解説する動画です。
かなり詳しく考え所やそれぞれのプレイヤーの思惑までわかりやすく解説しています。ぜひご覧ください。