グーの形に握った右手と左手を差し出して、どっちの手にコインが入っているかを相手に当ててもらうという遊びで遊んだことはありますか?
この遊びの面白いところは、2回目、3回目と繰り返すうちに、「さっきは右だったから次は左に違いない」「いやいや次も右かも?」のような前の展開を踏まえた読み合いが生まれるところです。
そんな読み合いをもっともっと面白くしたのが、この『エージェントアベニュー』。
お互いの狙いを裏の裏まで読みあって、一手一手を積み上げる戦略の妙が存分に楽しめます。
相手に提示する2枚のカード。
カードの多くは、手元に集めれば集めるだけ、効果が累積してより多くの移動力を生み出します。
2枚のうちどちらを表にしてどちらを裏にするべきか、これはいわば、提示側からの相手へのメッセージです。
「表になっているカードとっても魅力的でしょう?どうぞお取りください」
「こんなカード、いらないですよね?じゃあ、裏向きのカードをどうぞ」
と言った具合に、お互いの駒の位置、手元のカードの累積状況を踏まえて、相手に揺さぶりをかけます。この揺さぶりによって、自分に有利になるようにゲームの展開を操るにはどうするべきかを考える、純粋な「駆け引き」そのものの面白さがじっくり楽しめるのがこのゲームの特徴です。
カードの中には、駒の進退に影響するものの他に、3枚集めると即勝利、3枚集めると即敗北となるようなカードも含まれています。
このような効果をもったカードがゲームを通して手元に累積することで、終盤になるにつれ、絶対に欲しいカード、反対に獲得すると負けてしまうカードなど、互いにとってのカードごとの価値が大きく変動していくのです。
初めは相手の選択を読みきれず、ある程度結果に賭けるような状況も起こりますが、後半になるにつれて、状況を踏まえた戦略の重要度が上がっていきます。
この後半を見据えた前半の布石をいかに打つか、開幕からゲームの展開を見据える狡猾さが重要です。
基本のゲームでは、進むか、戻るかというシンプルなカードを使って、濃密な駆け引きが楽しめますが、慣れてきたら「上級モード」で遊ぶこともできます。
「特定のカードを使ったときに追加移動が発生する」「異なるカード7種集めたら勝利」というようなバラエティ豊かな能力カードを駆使して、勝利を勝ち取ることができるでしょうか?
また、基本は2人専用のゲームですが、チームを組んで遊ぶ3・4人用ルールも同梱されています。
チーム戦では、カード選択の駆け引きに加えて、チームメンバーといかに連携を取るか?という新しい悩ましさが加わります。
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